FC2ブログ
   
04
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   

いきなりアーカイブす その2 

アーカイブスから引っ張り出すのも「その2」で終わりです。2年めの3月を迎えるにあたって、ということで。

「ラパンノワールくろうさぎはこう考えます 2」

 3月11日を境に、私たちの生き方も考え方も変わらざるを得なかった2011年。
今地球上に生きている者たちが、その完全な終わりを見届けることが出来ないだろう福島第一原子力発電所の事故は、日本という国とそこに住む人々の姿を、改めて浮き彫りにして見せました。沈みゆく太陽のような原子力産業にしがみつこうとする人々もいれば、原発の危険性と差別構造を、何十年も地道に訴え続けてきた人々もいました。持続可能な、真に人間的な暮らしを実践しようとしてきた人々もいました。
今年3月以降、初めて脱原発のデモやイベント、署名、勉強会に参加した人々が多くいました。経産省の前では沢山の人々によって、原発をストップさせるための座り込みが続けられています。すべては未来に禍根を残さないための行動です。

 さて、パンというたべものを作り、売る、という仕事をしている私たちは、国産小麦にこだわってきました。特に石臼で自家製粉している全粒粉については、農薬や化学肥料の使用されていない、関東の小麦を使ってきました。
今、その関東の小麦が汚染され、6月以降お知らせしてきたように、決して安全といえるものではなくなっています。現在使用している埼玉県産の小麦は、放射能検査の結果は不検出でしたが、同じ埼玉の近い所でも微量のセシウムが検出された地域もあります。昨年度まで使ってきた群馬の、今年度の小麦を検査に出したところ、セシウム134と137の合計で7㏃/㎏検出されました。
現在使っている埼玉産の小麦を使いきってしまった後の小麦を探しているところですが、すべてにわたって安全な小麦(農薬・化学肥料・放射能の点で)の入手が、とても困難になっています。どのような小麦を使うにしても、検査結果を含めすべて公開していく、という基本は変わりません。
秩父という、いくらかの放射能汚染を指摘されている土地で、少しでも安全で美味しいパンを作り続けるということは、日々答のない答を自分なりに出し、実行していくことにほかなりません。
これまでよりよい原材料を探し、農家と行き来し、食材に関して理念をもつ人々と関係を作ってきました。そうした関東の生産・流通の方々の苦悩を見るにつけ、ひとつひとつの選択に、迷い迷うのです。ひとつとして簡単に出る答などありません。
出来る限り内部被曝は避けたいのと同時に、逃げ場のない生産者の方々と共にありたいと思っています。
知り合いのパン屋の中には、西の方へ移転するとか、全粒粉を使わない(精製すればかなりのセシウムを除外できるのです)などの選択をしている者もいます。それぞれが悩み苦しんで出した答えです。
私たちは秩父で、すこしでも安全な原材料を使って自分たちが美味しいと思うパンを作り、原発をとめるための行動を起こし、また何らかの形で生産者の役に立つことを形にしていきたいと考えています。
被曝を前提に、免疫力を高める食事や生活を実践していくこと、役に立つ情報を多くの人々と共有していくことも大事だと思います。

その土地とともに育ち、農薬や化学肥料を使わず、多様な生きものとともにある暮らしの息吹を、いつも伝えてくれる生産者の方々。めっきり注文が減って、売れ残っている穀物にため息をつきながらも、また種を蒔くのです。来年に希望をつないで。

今後何十年も種まくことの出来ない土地もあります。
これは自然災害ではありません。
津波のせいにして責任を逃れようとする東電の情けない姿ー
今なお原発を推進し続けようとしている人たちがいます。福島第一原発の事故原因が解明もされず、終わりも見えない今、政府は原発を輸出しようとさえしています。
何故そんなことが許されるのか、人としてやってはいけない最低線以下の行為です。

小さな生命の営みや、お金に換算できない豊かさの価値を、健やかな自然とともに、安らかに生きる幸せを、私たちは子どもたちに伝えていけるのでしょうか。

   2011年12月5日     ラパンノワールくろうさぎ  文責 山田
スポンサーサイト



Secret

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR