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生と死がいっぱい

くろうさぎはずっと、お店・個人宅配と自然食品店への卸の両輪でやってきました。
秩父で開店して15年がすぎ、その間まあいろいろいろいろなことがあった訳ですが、ここにきて私たちにとっては大きな転換期といえるものを迎えようとしています。
そのきっかけをくれたのは、実家岡山の父でした。
何年か前までは一人で秩父に遊びに来ていた父ですが、めきめきと足が弱り、歩けなくなり、トイレに行けなくなり、ほぼ寝たきりになり・・・父と同居する私の兄と、4年前の原発事故がきっかけで岡山に住むようになった私の娘二人に介護される身となったのです。
が、私としてもなんとかその介護の一端を担う仲間に入りたいと思い、遠距離介護を決め、仕事ばっかり生活から少し足を洗うことにしたのでした。
募集しても適任者がなかなかみつからないためのスタッフ不足や、円安や需要ののびによる原材料の高騰などなど、ほかにも理由はいろいろありました。
卸を止める、ということは製造スタッフも発送作業のスタッフもやめていただくということです。
なにしろ売上的には卸が四分の三から半分以上を占めているんです。
みんなの給料も払えなくなってしまいます。基本的にオーナーアライと二人でお店をやっていくってことです。
(う~ん、できるかな)
でも、思い切って、卸先のみなさまに「2015年5月いっぱいをもって卸業務を終了させていただきます」というお知らせを送らせていただいたのでした。

何回岡山に通ったでしょうか。
とんぼ返りでも父は待っていてくれ、子供たちや孫たちにも会えて、いくら大変でもなかなか楽しいことでもありました。
でも、父は私がもう少し自由になるはずの6月を待たず、急激に体調をくずしたかと思うと、さっさとこの世を去ってしまったのです。
あっれー
最後は病院で、兄と私と二番目の娘と孫二人に囲まれて「さよなら・・」
3時間前に私の手をとり、「さあ、帰ろう!」と起き上がろうとした父。
94歳(本人は95歳といいはっていた)なのに、毎日子孫・曽孫に囲まれていたのに、結構幸せな最後かもしれないのに、やっぱり悲しいです。

その夜家へ帰る娘の車の中で、孫二人は「おじいちゃんを焼かないでー!!」と泣き叫んでいたそう。
実はもっと可哀想な孫がいました。
北海道の大学にいき、卒業後そのまま札幌で働いていた一番下の娘は、自立支援のNPOで介護の仕事をしていたのですが、岡山のおじいちゃんの面倒は私がみる、といって仕事を辞め猫二匹を車に乗せ、日本海フェリーにのり、車で岡山に向かっていたのです。
なんと、彼女が着く3時間前におじいちゃんは亡くなってしまったのです!
号泣しながら車を運転して娘が着いたのは、すでに病院ではなく、お通夜と告別式を行う葬儀場でした。
こんなことってあるんですね。
「これはおじいちゃんが私くれたプレゼントだと思うことにしてる」と娘。
気を取り直し、なんだかわからないけど人生の岐路に立っていたりしているのでした。

父が亡くなる少し前には、三番目の娘が四人目の子供を自宅出産しました。
(ちょうど人が誰もいなくて中学生の長女が取り上げました。)
さすがにお産したばかりなので病院には行けず。
「おじいちゃんの最後には会えなかったね」と思っていたら、
「昨日おじいちゃん会いに来たよ!」
父が亡くなった次の日、「おーい」という男の人の声がして娘とその連れ合いは(こんな夜に誰だろう?)と思いながら、玄関に行ってみたけれど、だれーもいなかったそうです。
二人はすっかりおじいちゃんが会いに来た~と信じています・・・

「葬儀は身内だけでやってくれ」という父の言葉通り、大人7人子供7人の子孫曽孫だけで葬儀を行いました。
子供の数が多すぎて、せっかく葬儀屋さんがしめやかに「最後のお別れを」とか「お花をどうぞ」とか言ってくださるのですが、「おじいちゃんバイバーイ!」「○○ばっかり花あげてるー!」「おじいちゃん見えないー!」と騒々しいことこの上ありません。
火葬場でも怖がるどころか、お棺を窯?の中に入れるときも、お骨を拾うときも、チビたちが真っ先に飛んでいって先を争うので、「こら、順番!」「○○いい加減にかわって!」と大騒ぎ、もう悲しむ余地もありません。

「一人生まれて、一人死んで、全体数は変わらないね」
と娘たちが話しています。それが結論?
今でもふと悲しくなるのですが、卸をやめて基本はアライと二人でお店をやっていこう、という選択も父からのプレゼント、と思うことにします。
そして死に臨むという、子孫曽孫にとっての生の体験も、おじいちゃんのプレゼントにほかならないのでしょう。
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