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いきなりアーカイブす その1

あの悪夢のような大震災、3月11日から2年がたとうとしています。
続いておきた福島第一原発事故、壊れた原発からは今も引き続き放射能が垂れ流されています。
TVではもうほとんどニュースになってないし、現状はたまに「3号機のプールに鉄骨が落ちた」とか、「汚染水がかなりいっぱいたまってる」とかちらほら聞く程度、「作業員からピンハネ」「手抜き除染横行」など、もちろんおおむねろくでもないニュースです。

お客様からは今も「どこの小麦を使ってますか?放射能検査は?」といった問い合わせがあります。
一昨年は国も県も市も放射能検査などほんの一部しか行わず、市民測定所もなく、仕方ないので専門機関に高い料金を払い、小麦など自主検査していました。昨年は取引先の農家の小麦も県の方で検査したので、こちらでやらなくて済みましたが、行政がもっとチャッチャと動いてくれればいいのに、と思ってしまいました。
(市民の方はチャッチャと動いて、昨年初頭には秩父地域市民測定所1号が、半年程して2号が、それぞれの市民グループによってたちあげられました。)

ふと思いついて、一昨年6月と12月に店頭においてお客様に渡していた文書を引っ張り出し、読んでみました。
題して「ラパンノワールくろうさぎはこう考えます 3/11以降の原材料と原発について」
あの時の生々しい感覚が甦ると同時に、基本的にはなにも状況がかわってない!と改めて思いました。


という訳で、一昨年の(あの頃ブログをやっていればのっけたはずの)私たちの考えを、ここにそっくり再現させてもらいます。今日はひとまず、その1

  ラパンノワールくろうさぎはこう考えます
    3/11以降の原材料と原発について

 東日本大震災からはや3ヶ月あまりが過ぎました。
福島第一原子力発電所の「原発震災」は、収束の目処も全くつかず、放射性物質の垂れ流し状態が続いています。
燃料棒が溶け落ちたという事実、増え続ける汚染水、作業に当たる人々の深刻な被曝、一体何処まで最悪な事態となっていくのか、どのような収束の形が可能なのか、答えは出されていません。


 ここ秩父でも、5月には牧草から農水省の基準値を上回る濃度のセシウムが検出されるなど、影響が出ています。
福島第一原発から離れていても、風向きや地形、降雨のタイミング等いろいろな要因が重なって、放射線量の高い地点があることが知られてきました。
関東一円の大気中の放射線量のみならず、土壌、農作物の放射性物質の細密で多様な測定が求められています。

 私たちは、より美味しく安心して食べられるパンを目指し、1991年の創業以来パンを作り続けてきました。ここ秩父に店舗をオープンしてからも、はや12年を迎えようとしています。
 くろうさぎの主な原材料として、小麦粉は北海道と群馬、埼玉のもの、小麦全粒粉は埼玉、群馬、栃木の無農薬・無化学肥料小麦粒を当店の石臼で自家製粉しています。ライ麦粉はアメリカ産オーガニックのものと、栃木の無農薬・無化学肥料ライ麦粒を当店で石臼挽き自家製粉したものを使っています。
卵(平飼い・自家配合飼料)と野菜は、毎週近郊の農家から運んでもらっている無農薬・無化学肥料のものと、ものによっては茨城(無農薬・無化学肥料)かた、足りないときは秩父産のものを買って使っています。(ドライフルーツ・ナッツ類は海外のオーガニックのものです。)
現在これら関東の原材料が、福島原発から垂れ流されている放射性物質の拡散によってどのような影響を受けているか、ごく一部を除いてまだ把握できていません。
小麦類は6月現在まだ昨年収穫のものを使っています。
7月下旬くらいから今年度の小麦になります。

 農家の方々とも話し、くろうさぎではこれから小麦、ライ麦、野菜の一部(すべてはとうてい無理なので)等をとりあえず放射能検査機関に出し、結果をHPなどで公開していこうと思います。
結果に対する答えはそれぞれのお客様の判断に委ねます。
(もちろんくろうさぎとしての判断もいたします。)

 基準値以下だから、不検出だから、という理由で「安全宣言」をするつもりはありません。
被曝はどんなに低い数値のものであっても、これで安全ということはありません。妊婦、乳幼児、女性、男性、そして個人で感受性が違います。空気や水、食べものから取り込んでしまう内部被曝は極力避けるべきですし、また、長期に亘る低線量被曝がどのような結果をもたらすか、よくわかっていないのに安全だとするべきではありません。
放射性物質の点で安心?だとしても、外麦(外国から輸入した小麦)を使う選択は、私達にはありません。今の時点での考えでは、秩父でパンを作り続けていくつもりですし、これは使えないとはっきり判断できない限りは、埼玉、栃木、群馬の小麦、ライ麦を使っていくつもりです。
 ですから、静岡のお茶からさえ放射性物質が検出されている今、単純に考えてくろうさぎのパンも安心して食べられるパンとは言えないかも知れません。
けれども私たちは、放射能とともに生きていかざるを得ない世界に立っていると思います。
どのように生きていくかは、それぞれが考えることです。

今後状況が悪化していくことも十分考えられる中、事実を知る努力を続けること、農家の方々と共に問題解決に向けて取り組んでいくことは、最低限すべきことと思っています。

 スリーマイルやチェルノブイリの原発事故を経てもなお、この福島原発事故を回避できなかったことは、痛恨の極みです。
原発のない世界を望みながら、私自身がどれだけ真摯に取り組んできたといえるのか、自分の努力の至らなさの結果が、今あるという他ありません。

 働く人の被曝なしには稼働できない原発、生み出される放射性廃棄物の行き場もない原発、電力不足などとは比べものにならない不幸を生み出す原発---------
今すぐすべての原発を止めたとしても、長い長い年月の間放射能を漏らさないように管理しなくてはならないのです。私達は子々孫々に大変厄介な遺産を残していくのです。

選べるものなら、原発で作られた電気は使いたくありません。
今から日本も発電送電を分離し、電気を選べるようにすべきです。
このことが脱原発への大前提でしょう。
再生可能なエネルギーへのシフトは、未来へ生き延びるための当たり前すぎる一歩です。
多様な一歩が、いくらでもあるのではないでしょうか。
今原発にしがみ付いている努力やお金や知恵のすべてを、そちらへ向けさえすれば。


   2011年6月26日  ラパンノワールくろうさぎ  文責山田
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