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いきなりアーカイブす その2 

アーカイブスから引っ張り出すのも「その2」で終わりです。2年めの3月を迎えるにあたって、ということで。

「ラパンノワールくろうさぎはこう考えます 2」

 3月11日を境に、私たちの生き方も考え方も変わらざるを得なかった2011年。
今地球上に生きている者たちが、その完全な終わりを見届けることが出来ないだろう福島第一原子力発電所の事故は、日本という国とそこに住む人々の姿を、改めて浮き彫りにして見せました。沈みゆく太陽のような原子力産業にしがみつこうとする人々もいれば、原発の危険性と差別構造を、何十年も地道に訴え続けてきた人々もいました。持続可能な、真に人間的な暮らしを実践しようとしてきた人々もいました。
今年3月以降、初めて脱原発のデモやイベント、署名、勉強会に参加した人々が多くいました。経産省の前では沢山の人々によって、原発をストップさせるための座り込みが続けられています。すべては未来に禍根を残さないための行動です。

 さて、パンというたべものを作り、売る、という仕事をしている私たちは、国産小麦にこだわってきました。特に石臼で自家製粉している全粒粉については、農薬や化学肥料の使用されていない、関東の小麦を使ってきました。
今、その関東の小麦が汚染され、6月以降お知らせしてきたように、決して安全といえるものではなくなっています。現在使用している埼玉県産の小麦は、放射能検査の結果は不検出でしたが、同じ埼玉の近い所でも微量のセシウムが検出された地域もあります。昨年度まで使ってきた群馬の、今年度の小麦を検査に出したところ、セシウム134と137の合計で7㏃/㎏検出されました。
現在使っている埼玉産の小麦を使いきってしまった後の小麦を探しているところですが、すべてにわたって安全な小麦(農薬・化学肥料・放射能の点で)の入手が、とても困難になっています。どのような小麦を使うにしても、検査結果を含めすべて公開していく、という基本は変わりません。
秩父という、いくらかの放射能汚染を指摘されている土地で、少しでも安全で美味しいパンを作り続けるということは、日々答のない答を自分なりに出し、実行していくことにほかなりません。
これまでよりよい原材料を探し、農家と行き来し、食材に関して理念をもつ人々と関係を作ってきました。そうした関東の生産・流通の方々の苦悩を見るにつけ、ひとつひとつの選択に、迷い迷うのです。ひとつとして簡単に出る答などありません。
出来る限り内部被曝は避けたいのと同時に、逃げ場のない生産者の方々と共にありたいと思っています。
知り合いのパン屋の中には、西の方へ移転するとか、全粒粉を使わない(精製すればかなりのセシウムを除外できるのです)などの選択をしている者もいます。それぞれが悩み苦しんで出した答えです。
私たちは秩父で、すこしでも安全な原材料を使って自分たちが美味しいと思うパンを作り、原発をとめるための行動を起こし、また何らかの形で生産者の役に立つことを形にしていきたいと考えています。
被曝を前提に、免疫力を高める食事や生活を実践していくこと、役に立つ情報を多くの人々と共有していくことも大事だと思います。

その土地とともに育ち、農薬や化学肥料を使わず、多様な生きものとともにある暮らしの息吹を、いつも伝えてくれる生産者の方々。めっきり注文が減って、売れ残っている穀物にため息をつきながらも、また種を蒔くのです。来年に希望をつないで。

今後何十年も種まくことの出来ない土地もあります。
これは自然災害ではありません。
津波のせいにして責任を逃れようとする東電の情けない姿ー
今なお原発を推進し続けようとしている人たちがいます。福島第一原発の事故原因が解明もされず、終わりも見えない今、政府は原発を輸出しようとさえしています。
何故そんなことが許されるのか、人としてやってはいけない最低線以下の行為です。

小さな生命の営みや、お金に換算できない豊かさの価値を、健やかな自然とともに、安らかに生きる幸せを、私たちは子どもたちに伝えていけるのでしょうか。

   2011年12月5日     ラパンノワールくろうさぎ  文責 山田
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オぷストとトリゴ

_DSC0270.jpg
「オぷストとトリゴ」って???なネームですが、実はくろうさぎの子どもたちのパン屋の名前です。
昨年12月に岡山県瀬戸内市と広島県福山市で、相次いでオープンしました。
オぷストはドイツ語で果物、トリゴはスペイン語で麦のことだそうです。
それぞれドイツでパンの修行したり、子どもの頃スペインで暮らしていたり、という縁あっての命名です。_DSC0283.jpg
こちらはオぷストの中。カウンターの中で背中を向けているのが、くろうさぎで働き、ドイツへ行き、またくろうさぎに帰ってきたのち独立した、三番目の娘の連れ合いです。真ん中はこの日手伝いに来ていた、トリゴオープン前の息子。右はチビがはりついてなかなか仕事できない娘。_DSC0001.jpg
こちらがトリゴ。誰も知り合いのいないところにポンと来てしまい、オープンしてしまいました。
結構大変そうです。こちらもチビが二人いますしね。_DSC0014.jpg
こちらはトリゴの中。ややこしいですが、オぷストの娘が手伝いに来ています。オープンの日でしょうか。

HPを覘いて下さっている方はご存じだと思いますが、この二組の娘夫婦、息子夫婦は、一昨年3月14日、3.11の原発震災を受けて、どちらも小さい子どもと妊婦を抱え、関西を経由して九州まで避難しました。
事情を知る友人たちの声もあったし、快く受け入れてくれた友人たちもいました。原発の危険性など詳しくは知らなくても、何かとんでもないことが起きている、と察知したのでしょう。妊婦の娘たちより、息子たちの方が必死でした。3月14日の夜、津軽三味線をやっている2番目の娘も子ども二人を連れて合流、「もう少し様子を見ようか」「いや、今夜出ないと後で後悔するような気がする」いろんな意見が出ましたが、なんでもなければ旅行したと思って帰ってくればいいよ、ととにかく出発しました。三家族、大人4人(うち妊婦2人)、子ども5人の団体です。動物的カンがはたらいたのでしょうか、翌3月15日には放射能が秩父のあたりまで流れてきていたのですが、それを知ったのはずっと後のことでした。
支えてくれた友人たちには本当にお世話になってしまいました。一生足を向けて寝られないでしょう。
何しろ小さい家にギュウ詰め状態で、機織りを生業とする友人は仕事もできず、おみやげの風邪をうつされ、それでもイヤな顔ひとつせず、「孫体験ができて面白い」などと言ってくれるんです。
私に彼女たちの真似ができるでしょうか?疑問です。
2家族とも九州で出産し、親代わりに産後の手伝いもしてもらいました。
その後縁あって岡山の方へ2家族が引っ越し、あとから1家族が広島へ。車で行ったり来たりできる距離です。
夫を埼玉にのこしたままの2番目の娘母娘もふくめ、この3家族は結局西の方で落ち着いてしまい、岡山、広島で生活の基盤を着々と作りつつあります。
本当に多くの人たちに支えられ、助けられて。
岡山にいる私の91歳になる父は、孫・ひ孫が近くに来て大喜びの半面、「くろうさぎを継ぐものは誰もおらんのか」と嘆いています。
私達はあまりがっかりしてはいません。チビたちがいなくなったのは寂しかったですけれど。
くろうさぎの種があちこちに広がって、美味しいパン屋が増えているのだから、喜んでほしいものですね。
それに、秩父でガッツリ脱原発をやっていきたい、こちらにいればこそ出来ることもあります。
「原発とめよう秩父人」という素敵な仲間もいますしね!
今は新しく始めたパン屋を軌道に乗せようと必死に働いているでしょうが、自分たちが今そこにいる理由を忘れることなく、歩んでほしいと思います。
年末年始にちょこっと二つのお店を見てきましたが、どちらも美味しいパンを焼いていました。
親バカと思われちゃうかもしれないけれど、頑張れ、オぷスト!頑張れ、トリゴ!

お世話になったみなさま、本当に有難うございました!いや、有難うも現在進行形ですね。

お近くにお住まいの方、お近くをお通りの方、どうぞ立ち寄ってみてください。
やみつきになるかもしれませんよ。

「オぷスト」 〇営業時間10:00~18:00(売り切れ次第終了) 〇定休日 日・月曜日
〒701-4276 岡山県瀬戸内市長船町服部397-1
tel・fax:0869-26-2488

「トリゴ」 〇営業時間10:00~18:00 〇定休日 日曜日・祝日
〒720-0017 広島県福山市千田町2丁目41-15
tel・fax:084-961-1575

いきなりアーカイブす その1

あの悪夢のような大震災、3月11日から2年がたとうとしています。
続いておきた福島第一原発事故、壊れた原発からは今も引き続き放射能が垂れ流されています。
TVではもうほとんどニュースになってないし、現状はたまに「3号機のプールに鉄骨が落ちた」とか、「汚染水がかなりいっぱいたまってる」とかちらほら聞く程度、「作業員からピンハネ」「手抜き除染横行」など、もちろんおおむねろくでもないニュースです。

お客様からは今も「どこの小麦を使ってますか?放射能検査は?」といった問い合わせがあります。
一昨年は国も県も市も放射能検査などほんの一部しか行わず、市民測定所もなく、仕方ないので専門機関に高い料金を払い、小麦など自主検査していました。昨年は取引先の農家の小麦も県の方で検査したので、こちらでやらなくて済みましたが、行政がもっとチャッチャと動いてくれればいいのに、と思ってしまいました。
(市民の方はチャッチャと動いて、昨年初頭には秩父地域市民測定所1号が、半年程して2号が、それぞれの市民グループによってたちあげられました。)

ふと思いついて、一昨年6月と12月に店頭においてお客様に渡していた文書を引っ張り出し、読んでみました。
題して「ラパンノワールくろうさぎはこう考えます 3/11以降の原材料と原発について」
あの時の生々しい感覚が甦ると同時に、基本的にはなにも状況がかわってない!と改めて思いました。


という訳で、一昨年の(あの頃ブログをやっていればのっけたはずの)私たちの考えを、ここにそっくり再現させてもらいます。今日はひとまず、その1

  ラパンノワールくろうさぎはこう考えます
    3/11以降の原材料と原発について

 東日本大震災からはや3ヶ月あまりが過ぎました。
福島第一原子力発電所の「原発震災」は、収束の目処も全くつかず、放射性物質の垂れ流し状態が続いています。
燃料棒が溶け落ちたという事実、増え続ける汚染水、作業に当たる人々の深刻な被曝、一体何処まで最悪な事態となっていくのか、どのような収束の形が可能なのか、答えは出されていません。


 ここ秩父でも、5月には牧草から農水省の基準値を上回る濃度のセシウムが検出されるなど、影響が出ています。
福島第一原発から離れていても、風向きや地形、降雨のタイミング等いろいろな要因が重なって、放射線量の高い地点があることが知られてきました。
関東一円の大気中の放射線量のみならず、土壌、農作物の放射性物質の細密で多様な測定が求められています。

 私たちは、より美味しく安心して食べられるパンを目指し、1991年の創業以来パンを作り続けてきました。ここ秩父に店舗をオープンしてからも、はや12年を迎えようとしています。
 くろうさぎの主な原材料として、小麦粉は北海道と群馬、埼玉のもの、小麦全粒粉は埼玉、群馬、栃木の無農薬・無化学肥料小麦粒を当店の石臼で自家製粉しています。ライ麦粉はアメリカ産オーガニックのものと、栃木の無農薬・無化学肥料ライ麦粒を当店で石臼挽き自家製粉したものを使っています。
卵(平飼い・自家配合飼料)と野菜は、毎週近郊の農家から運んでもらっている無農薬・無化学肥料のものと、ものによっては茨城(無農薬・無化学肥料)かた、足りないときは秩父産のものを買って使っています。(ドライフルーツ・ナッツ類は海外のオーガニックのものです。)
現在これら関東の原材料が、福島原発から垂れ流されている放射性物質の拡散によってどのような影響を受けているか、ごく一部を除いてまだ把握できていません。
小麦類は6月現在まだ昨年収穫のものを使っています。
7月下旬くらいから今年度の小麦になります。

 農家の方々とも話し、くろうさぎではこれから小麦、ライ麦、野菜の一部(すべてはとうてい無理なので)等をとりあえず放射能検査機関に出し、結果をHPなどで公開していこうと思います。
結果に対する答えはそれぞれのお客様の判断に委ねます。
(もちろんくろうさぎとしての判断もいたします。)

 基準値以下だから、不検出だから、という理由で「安全宣言」をするつもりはありません。
被曝はどんなに低い数値のものであっても、これで安全ということはありません。妊婦、乳幼児、女性、男性、そして個人で感受性が違います。空気や水、食べものから取り込んでしまう内部被曝は極力避けるべきですし、また、長期に亘る低線量被曝がどのような結果をもたらすか、よくわかっていないのに安全だとするべきではありません。
放射性物質の点で安心?だとしても、外麦(外国から輸入した小麦)を使う選択は、私達にはありません。今の時点での考えでは、秩父でパンを作り続けていくつもりですし、これは使えないとはっきり判断できない限りは、埼玉、栃木、群馬の小麦、ライ麦を使っていくつもりです。
 ですから、静岡のお茶からさえ放射性物質が検出されている今、単純に考えてくろうさぎのパンも安心して食べられるパンとは言えないかも知れません。
けれども私たちは、放射能とともに生きていかざるを得ない世界に立っていると思います。
どのように生きていくかは、それぞれが考えることです。

今後状況が悪化していくことも十分考えられる中、事実を知る努力を続けること、農家の方々と共に問題解決に向けて取り組んでいくことは、最低限すべきことと思っています。

 スリーマイルやチェルノブイリの原発事故を経てもなお、この福島原発事故を回避できなかったことは、痛恨の極みです。
原発のない世界を望みながら、私自身がどれだけ真摯に取り組んできたといえるのか、自分の努力の至らなさの結果が、今あるという他ありません。

 働く人の被曝なしには稼働できない原発、生み出される放射性廃棄物の行き場もない原発、電力不足などとは比べものにならない不幸を生み出す原発---------
今すぐすべての原発を止めたとしても、長い長い年月の間放射能を漏らさないように管理しなくてはならないのです。私達は子々孫々に大変厄介な遺産を残していくのです。

選べるものなら、原発で作られた電気は使いたくありません。
今から日本も発電送電を分離し、電気を選べるようにすべきです。
このことが脱原発への大前提でしょう。
再生可能なエネルギーへのシフトは、未来へ生き延びるための当たり前すぎる一歩です。
多様な一歩が、いくらでもあるのではないでしょうか。
今原発にしがみ付いている努力やお金や知恵のすべてを、そちらへ向けさえすれば。


   2011年6月26日  ラパンノワールくろうさぎ  文責山田

ブログ始めました

サンプル05
ブログ始めました。

いい色に焼けたパンとは全く関係ありませんが、今日は雪が降りました。
でも水っぽい雪でラッキー、雪かきしなくてすみました。まるで豪雪地帯のようなセリフですが、秩父は晴れの多い土地柄、雪は滅多に降りません。
滅多に降らないので、たまに降ると車が庭から出せなくなったりします。(1月そういう目にあいました)

でも、明日は晴れるはず。晴れ男の「みんなの畑」さんがやって来て、くろうさぎのお店の前で農薬・化学肥料不使用、放射能不検出の野菜を売る日ですから。
昨年5月から始まった「木曜うさぎ市」(うさぎじゃなくて野菜を売ってるんですけど)、大分知られてきて常連さんも増え、売り切れてしまうのがだんだん早くなるような・・・
この野菜の日はこの9か月の間、たった1回しか雨に降られていません。それもたいした雨ではありませんでした。ものすごい確率で晴れなのです。
という訳で明日は晴れると信じているのですが、後でこっそり天気予報を調べようかな。
新鮮で美味しくて安心な野菜がご入り用の方は、木曜日AM10時ころ~パン屋くろうさぎにお急ぎください!

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